もふふろぐ

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就職活動をしました

新卒としての就職活動に一区切りついたため、就職活動中の悩みや反省点をまとめる記事を書きました。 就職活動には個人的な内容が多いため、念のために、具体的すぎる選考過程や企業名を伏せておきます。

就職活動以前(2019年1月以前)

ICPC 3日目の企業見学や、競技プログラミングに関連した懇談会に参加していました。 就職活動をしているという意識はまだありません。

大学の休業期間に設けられたインターンシップに応募したこともありましたが、すべて落ちました。

2月

A社の新卒採用に応募しました。 プログラミングの力で多様な問題を解決できるという、競プロer向けの説明に惹かれたことが一番の志望理由です。 ありがたいことに、競プロの簡単な問題を解くことで最初の選考を通過できる「コード選考」が設けられており、難なく次の面接に進むことができました。

A社はAtCoderJobsにも求人を出していたものの、以前説明会に参加していたため、Jobs経由でない応募になってしまいました。

2月下旬から3月上旬にかけて、B社の春インターンシップに参加しました。 これによって志望企業としても意識し始め、インターンシップ終了と同時に新卒採用に応募しました。

他にもいくつか競プロ関連の企業の説明会に参加し、選考を受け始めました。

3月

いくつかのゲーム開発の企業に応募し選考を受けました。

自身が興味を持っている分野が広いために応募企業の分野もばらつくようになってきます。 面接の中で他の志望企業について回答したときに、そのばらつきを指摘され理由を尋ねられることもあり、その際は、いずれも自分の関心がある分野である旨を強調していました。

また、複数の面接を経たことで、自分が「将来どのようなエンジニアになりたいか」の質問で詰まると気づきました。

3月下旬にA社から最終選考通過の知らせが届き、その後入社承諾書を受け取りました。 しかし、この時まだ選考序盤の企業が多かったこと、考える時間がほしかったことを理由に、返答の期限を6月上旬まで延ばしていただきました。

人事の方と承諾書や今後の流れについてお話した後に、A社の競プロer採用に最も深く関わっているであろう社員の方とお話しする機会も設けていただけました。

4月

大学院の春季休業が終わり、少し忙しくなってきます。 就職活動を理由に重いタスクを避けたり先送りしたりしてなんとか凌ぎました。

4月上旬から中旬にかけて、A社の内々定者向けイベントに参加し、働き方のイメージを深めました。

この頃から落ちる選考がちらほらと出て、不安を感じ始めました。 また、もっと多くの企業の選考を受けてはと助言を受けることもありました。 そこで4月に入ってから、新たな企業に応募したり、paiza経由の面談を受けたりしていました。

5月

5月中旬、B社の選考過程に含まれているインターンシップに参加しました。 選考とは言うものの、実際のサービスをつくるチームに加わって開発する体験はとても楽しく、就職活動を忘れて過ごしていました。 退勤後にボードゲームをすることもありました。 インターンシップを経て、B社のサービスや働き方をますます好きになり、(この時点の)第1志望になりました。

5月下旬、C社の最終面接を受けるために、スーツを着て、日帰りで京都に行きました。 東京にいる私にとっては、遠方から東京へ来て就職活動している人たちの気持ちを知る、面白い体験になりました。 受けた面接の中で、面接官の人数が最も多く、最も緊張した面接になりました。 そして、質問への回答がまとまらなくなってしまいました。 この企業からは後に不採用のメールが届きます。

6月

6月上旬、B社の最終面接を受けました。 内容はこれまでの面接のまとめに近かったものの、非常に緊張しました。 後日、不採用の知らせが届きました。 インターンシップなどでお会いした方々の期待に応えられなかったために、非常に申しわけなく、悲しい気持ちになりました。

この時点でまだ選考途中の企業や、お誘いをいただいている企業はあったものの、とれる選択肢の中で一番はA社だと考え、入社承諾書を提出しました。 入社条件に簿記2級の取得があるため、まだ安心できませんが、何事もなければ来年度にA社に入社することになります。

反省(KPT)

Keep

  • 複数の企業を見た。
  • 面接を受けた。
  • 企業からの電話に出た。
    • これほど頻繁に電話をしたのは初めての経験でした。

Problem

  • 就職活動を始める前にインターンシップに参加していない。
  • 面接で落ち着いて話せない。
  • 好きな言語・分野を答えられない。
  • 「将来どのようなエンジニアになりたいか」を簡潔に答えられない。

Try

就職活動はもう無いはずですが、あえて挙げるならば:

  • 深く理解した分野や自慢できる技能を持つ。
  • 大学の休業期間ごとにインターンシップに参加する。
  • 面接で話しうることを事前にまとめる。

特に、インターンシップやアルバイトへの参加は、まだ就職活動の時期が遠い人にも強く勧めたいことです。

感想

一連の就職活動には反省点が多く、特に「将来どのようなエンジニアになりたいか」をまとめられなかったことでもたらされた悪印象は大きかったと思います。 就職活動は、そのような自分を見つめなおす機会になりました。

他方で、趣味の一つである競技プログラミングの方面から評価、内定をいただけた点は、本当にありがたいことです。 就職に関しての目下の不安は、本当にこのまま何事もなく入社できるのか(入社条件を満たせるか)になります。